Chapter.3 最初はただの客だった

最初はただの客だった 未分類

彼女と初めて会ってから、次に会うまでの期間は2週間ほどでした。

前回の会話が楽しく、もう一度会ってみたいという気持ちはありました。ただ、彼女に会うためだけに予定を空けていたわけではありません。たまたま彼女の予定が空いていたことも、2回目に選んだ理由の一つでした。

当時の私は、週に一度くらいのペースでお店を利用していました。今振り返れば、ストレス発散など理由は探せばいくらでも出てきますが、すでにかなり頻繁だったと思います。それでも当時は、何人かの女性と順番に会い、ときどき初めての女性を選ぶことを、ごく自然な遊び方のように感じていました。実際、彼女と再び会うまでの2週間にも、別の女性と会っていました。

この頃の彼女は、まだその中の一人でした。

ただ、初めて会ったときに話が楽しく、時間が足りないように感じたことは覚えていました。そのため2回目は、前回よりも少し長い時間を取ることにしました。

彼女は今回もよく話してくれました。仕事のために用意された会話だけではなく、家族や自分自身に関することなど、少し個人的な話も含まれていました。

もっとも、初めて会ったときから兄弟の話などを聞いていたため、2回目になって急に心を開いてくれたという印象ではありません。彼女にとっては自然な会話の一つだったのかもしれませんし、私もそれを特別なことだとは考えていませんでした。

当時の私がお店に求めていたのは、サービスだけではありませんでした。どの女性と会うときも、会話とサービスを半分ずつ楽しむような感覚でした。彼女との会話が心地よかったのは確かですが、まだ彼女自身に強い気持ちを抱いていたわけではありません。

可愛らしくて、話していて楽しい女性。

この時点での彼女は、私にとってそのような存在でした。

それでも記録を振り返ると、2回目に会ったわずか10日後には再び彼女を選んでいました。気持ちが動き始めていたという実感はありませんでしたが、少なくとも、ほかの女性より少し気に入っていたのでしょう。

ただの客として会い、楽しい時間を過ごし、また予定が合えば会いに行く。それだけのつもりでした。

けれど今になって振り返ると、特別だとは思っていなかったこの頃から、彼女と会う間隔は少しずつ短くなっていました。

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